子どもの自然な表情を引き出す撮影の工夫
家族写真の撮影で一番難しいのは、子どもの自然な表情を引き出すことです。「カメラを向けると固まってしまう」「泣いてしまう」というお子さんでも、撮影前の過ごし方次第で変わります。
撮影前の30分が全てを決める
Sunset Solsticeの家族写真撮影では、撮影開始の30分前に集合していただき、まずカメラを持たずに一緒に過ごす時間を設けています。公園であれば一緒に歩いたり、お子さんが興味を持ったものを一緒に見たりします。
この時間の目的は、「知らない大人」から「一緒に遊んだ人」に変わることです。子どもは大人が思う以上に、相手が自分に興味を持っているかどうかを感じ取ります。カメラを持って近づくより、まず人として接することが先です。
「笑って」と言わない
「笑って」「こっちを見て」という指示は、子どもの表情を固くします。作った笑顔より、何かに集中しているときの横顔や、走っているときの表情の方が、写真として残したいものに近いことが多いです。
撮影中は子どもが自然に動ける状況を作り、その動きを追いかけながら撮影します。葉っぱを拾っている瞬間、親の手を引っ張っている瞬間、そういう何気ない動作の中に、その子らしい表情があります。
七五三撮影の特別な事情
七五三の撮影は、お子さんが慣れない衣装を着ている状態での撮影になります。着物や袴は動きにくく、草履は歩きにくいため、最初から機嫌よく撮影できるとは限りません。
七五三の撮影では、衣装に慣れる時間を最初に設けることと、撮影時間を短めに設定することを意識しています。長時間の撮影はお子さんの疲労につながります。30〜40分で集中して撮影し、その後は自由に動いてもらいながら追いかけて撮る、という流れが多いです。
子どもの写真は、その瞬間にしか撮れません。数年後に見返したとき、「あの頃こんな顔をしていたな」と思える一枚を残すことが目標です。